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実際にご相談された方の声

農地の時効取得安中市 70代 男性
将来 我が家の地所だと信じていたので登記簿を見たときは驚きました。

平成4年に父が亡くなり、相続登記をしたときに自宅前の畑が父の名義ではなく、叔父名義である事が分かりました。この土地は父の代から現在まで50年以上、 我が家の地所だと信じていたので登記簿を見たときは驚きました。しかし、すでに叔父は亡くなっていましたし、相続人である従兄妹たちは県外に住んでおり、連絡するのも少し億劫だったのでその時はそのままにしてしまいました。 私自身、70歳を過ぎて過去に病気を患った事もあり、「自分の代で始末をつけなければ」と考えるようになり、従兄妹たちに連絡をとってみました。

これまでの事情を話せば二つ返事で書類に判子を押してくれると思っていましたが、思惑どおりにはいかず話し合いは物別れに終わり困っていました。 そんな時、司法書士会の無料相談会があり、相談の中で私の場合は取得時効の要件を満たしている事を知りました。そこで、司法書士の先生に代理人になってもらい訴訟を起こす事になりました。 問題の土地は課税されないぐらいの評価額でしたし、取得時効を中断するような事実は一切ありませんでしたから、欠席裁判で簡単に終わる事を期待していました。ところが、従兄妹たちは弁護士を雇い争ってきました。

裁判の中では、証拠として隣人の陳述書や現場の写真等を提出しました。また、裁判の最後の方では当事者尋問をすることになり、私や隣人の方も司法書士さんと綿密に打ち合わせを行いました。結局、1年ほどかかりましたが全面的に勝訴することができました。判決後は速やかに所有権移転登記も済ませていただき、自分の名義になった登記簿を見て心から「ほっ」としました。これで、子供たちに迷惑をかける事なく、のんびり畑仕事でもしながら老後を楽しみたいと思います。

今回の件で、司法書士さんには何度もご足労いただき、大変お世話になりました。心から感謝しております。

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